黄疸の発生は肝臓の病気の前兆?~注意したい「肝炎」の初期症状~

あらゆる病気・疾患には、ある程度の「前兆」が存在するものであり
突然に発症する緊急の症状を除き、ある程度は「予想」をすることができます。

しかしながら、その前兆と病気の組み合わせは様々であり
頭痛・発熱といった、幅広い疾患の前兆に見られる疾患も存在するため
なかなか適格に判断することはできず、早めに医療機関を訪問することが大切です。

「この程度なら、そのうちよくなるだろう」という考えは決して持たず
特にある程度の年齢に達しているのであれば、より早い相談が必要であると言えます。

しかし、それでも「かなり進行してしまっていた」ということがなくならないのは
どうしても「自然治癒」を期待してしまう願望が、なくならないためであると考えられます。

もちろんちょっとした風邪等であれば、それも可能かもしれませんが
「癌(がん)」を代表として、適切な治療をしないことには
決してよくなることはない、という症状も存在します。

この微妙なラインが問題とも言えますが、中には「炎症」という
それほど珍しくない・体の反応の一部に過ぎない症状が、
その場所によって、非常に重篤な症状を招くことが考えられます。

その中でも「肝炎」とは、非常に複雑な症状であり
「黄疸」という反応が見られた際には、疑ってみる必要のある疾患と言えます。

基本的には「ウィルス」の感染が原因となる

肝炎の原因は、そのほとんどが「ウィルス」に感染したことによるものです。

予防接種等における「C型肝炎問題」は、耳にしたことのある方は多いはずです。

ウィルスが原因の肝炎は、急な症状である「急性肝炎」であることが多く
食事(寄生虫によるものも)・輸血(何らかの血液への注入過程)において発生します。

また特に「B型肝炎」は、「母子感染」することも知られています。

ウィルス性の肝炎といっても、そのウィルス自体が肝臓(細胞)を攻撃するのではなく
ウィルスを退治するための、自己免疫機能によって肝臓がダメージを受けることになります。

肝臓が炎症を起こした際には、頭痛・発熱といった症状に加えて

  • 吐き気(消化器系の不快感)
  • 全身のだるさ

といったものが、特に顕著なものとなりますが

それだけにとどまらず、肝機能にトラブルが起きることは言うまでもありません。

C型肝炎問題が社会問題となって以降、特に輸血や予防接種等の際の
医療整備・管理は徹底されており、極めて減少したリスクとなりましたが
これらの要因以外にも、「中高年特有」とも言える原因が存在します。

「生活習慣の結果」としての症状である可能性も

上記したように、肝炎は基本的に急性の症状が多く
初期症状を感じて間もなく、劇的な症状が現れるものです。

しかしながら、「ウィルス性肝炎以外の肝炎」を考える際
慢性的な肝炎の問題を考える際には、「アルコール」という存在無視できず

「呑み過ぎ」が、肝臓を傷めてしまう原因となってしまうことは
極めて常識的なことと知られており、紛れもない事実です。

アルコールが招く肝炎は、急性・慢性の両方が存在します。

しかしながら、特に中高年に関わる肝臓の問題というのは
短時間における、アルコールの乱用による「急性肝炎」ではなく

やはり、日々の生活習慣による「慢性肝炎」の状態であり
またアルコールのみならず、食生活の質が大きく関わっているものになります。

まずは「脂肪肝」を防ぐ

アルコールや、摂取した栄養素に関わらず
肝臓に蓄積・ダメージを与える際には、「脂質」となるものであり
肝炎の前段階として、基本的に「脂肪肝」の状態が見られるようになります。

中高年にとっての肝臓に関わる問題は、肝炎の話題と同じくらい
脂肪肝が知られていますが、この脂肪肝の状況とは肝炎のリスクが高い状態と言えます。

そのため肝炎の問題を考える際、防ぐことを考える際には
「まずは脂肪肝にしない」ことが、大切な心がけと言えます。

「黄疸」は肝臓トラブルに限らない危険な兆候

肝臓は代謝機能の多くを司る器官であり、トラブルが発生した際には
エネルギー効率の低下によって、「だるさ」が顕著と症状となります。

そしてそれと同時に、黄疸の発生が顕著なものと知られ
黄疸は、「肝機能の低下」を表す典型的なサインと言えます。

黄疸が発生している状態は、血液中に存在する「ビリルビン」という成分が
過剰に発生している状態であり、皮膚だけでなく眼球等にも見られることがあります。

ビリルビンの発生・代謝には様々な器官が関わることになりますが
その中の1つとして肝臓が存在し、肝炎における前兆とも考えられます。

幹細胞がダメージを受けている場合には、特に顕著な症状と言えます。

しかしながら、「肝臓が悪いから」ということではなく・・・

慢性的な黄疸が見られる際には、「どこかが悪い可能性が極めて高い」と考えましょう。

それにはもちろん、生活習慣が大きく関わることになります。

また「ビリルビン症」による、黄疸の直接的な治療法は存在しないため
その要因となっているトラブルを改善する他に、「消す方法」はないと言えます。

放置することで最終的に「肝臓癌」に発展してしまう

脂肪肝の「発展の結果」と同じく、肝炎は「肝硬変」を招く大きな要因となるものです。

肝硬変とは、極めて重い肝臓の機能障害が発生している状態であり
特に脂質・アルコールの摂取が多い生活の積み重ねによって
脂肪肝・肝炎から肝硬変へと発展する現象は、非常に典型的なものと言えます。

そしてこの一連の悪化過程の先に存在する、最終的・最悪の結果として「肝臓癌」があり
いずれにしても、とにかく最初の一歩となってしまう脂肪肝を防ぐことが重要です。

脳・心臓のトラブルが、急性のものである一方で
(トラブルが起きた際に、圧倒的に即死率が高い)
肝臓は「膵臓(すいぞう)」と並び、慢性的なトラブルが
体調・美容面に大きく影響を与える器官として知られます。

発症以降、生涯にわたって不便な生活となってしまうことも多く
何よりも「対策」が大切であることを、改めて意識して欲しいと思います。